『お試しキー局』に手を上げてみるのもいいかも -その3-
14 【やっぱり聞こえる天使のコール】
前回のキー局でも書きましたが聞こえます。おそらく私の送信周波数にゼロインせずに、わずかに周波数をずらせて呼んでくださっているのだと思います。それが、10Hzなのか50Hzなのが100Hzなのか、+なのか -なのか、初心者の私にはわかりませんが、微妙なテクニックです。キー局の案内にもよく書かれていますし、私もよく使う手ですが、確実にコールバックの率が上がります。私は、500Hzのクリスタルフィルターだけにして幅広く聞いていますから、理屈の上では±200Hzくらい離しても聞こえることになります。まわりの他局への混信がない状態なら可能かもしれません。こんなことを使いこなしている人のノウハウを聞いてみたいと思います。たくさんの局に呼ばれていると599の局が重なり合うと聞き取れませんが、天使のコールは559でもとれることがあります。
15 【30分したら楽になれる】
繰り返しになりますが、OAMを聞いていると30分くらいすると重なる局が少なくなります。バンドを切り替えたら、最初の30分!そこを乗り越えればと思いました。それまでは全力で集中することに決めました。
16 【正確な符号、スペース、Wordは、打てているだろうか】
今回のキー局に限らず、普段から意識するようにしています。ただ、自分で打っている電信ですし、他局から客観的な評価を受けることは少ないです。数十年も前ですがハムフェアで、紙テープに記録する印字機でOMに私の符号やスペースについて、評価していただいたことがあります。当時は縦ぶれ電鍵でしたが、Bランクという厳しい評価で、ていねいに指導いただきました。今は、メモリーキーに入力すると機械が解読して表示してくれますが、私の場合は、文字間のスペースがやや広い、特にJO1DGEのGとEの間が広く出ます。個性と言えばそれまでですが、電信は、他局とのコミュニケーションツールですから、個性も度を過ぎれば、ただの聞き辛い電信になりかねません。当然、応答率も下がってしまいます。
符号とスペースの正確さの他に、間違った略号の使い方、言い回しのくせがないかも、気になります。自分では気づけないことが多いですから、電信仲間とのつながりを大切にしてアドバイスをもらえる関係作りをしなくてはと思います。
キー局での自分の交信のやりとりを録音していますから、聞いてみることも大事なことと今回の体験で感じました。
17 【交信のリズムを作るのは、キー局であることを忘れない!】
A1C OAM のキー局は、当たり前のようにこなしているので感じませんが、とても大切と思います。あくまでCQを出している局が交信をリードするというか主導権を持っていないと、呼ぶ局もタイミングをうまくとれず、結局効率のよくない交信になります。
普段の交信を聞いていると、時々見受けられます。CQ を出し1つの交信が終わっても自局のコールなどアナウンスせず、次の局が呼んでくるのを待つ、こんなスタイルの交信です。そのうち『?』と打たれたりもします。たくさんの局に呼ばれていないのなら成り立つCQかもしれませんが、スマートさからすると、どうかなと思います。だいたいこのタイプのCQは長続きしません。
少なくとも、A1C OAMでは通用しません。交信が終えたら間髪入れずに、短いCQのメッセージを出す、呼ぶ側のタイミングのリズムもとりやすくなります。これが大切な基本で、これができないと、たくさんの局に呼ばれるキー局はつとまらないと覚悟してのぞみました。
また、このCQのテクニックは、普段CQを出すときにも大切で、上手だなぁと思うCQは、ほぼこのスタイルが基本です。
18 【Rit と フィルター】
私の無線機には500Hzと300Hzのクリスタルフィルターしかありません。最近のRIGはDSP処理していますから、もっとずっと狭い設定も可能で、そうすることで一時的にはコールがとりやすくなります。しかし、逆に呼んでくる局をゼロインやそれに近い状態に近づけてしまいます。今回もずっと500Hzのフィルターしか使いませんでした。上手に呼ぶ局は必ずずらせて呼んできますから。結局やや広い帯域で受信していた方が効率的になります。
Ritも人によって使ったり使わなかったりするのでしょうか。私は、少し高い方にずらせて低い音にして聞くと疲れが少なくなります。
19 【休憩も大切】
私の場合、キー局を2時間も続けていると疲れが目立ってきます。短点を打ち落としたり、不要にパドルに手が振れたりします。だいたい2時間も座りっばなしというのは私の生活の中ではありませんから余計です。発電機のガソリン補給というのがちょうどいい口実で休憩が取れます。小屋から3メートルほど下の段に発電機を置いていますから、そこまで下りて給油します。発電機は3時間以上もつように調整はしてあるのですが、2時間で休憩というのは発電機にとってもちょうどいいタイミングです。自宅で電気の心配がなくてもバンドの切換時、5分くらいの休憩を入れてお茶を口にするくらいのゆとりをもったほうがいろいろな面でいいようです。
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