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2021年9月 4日 (土)

『お試しキー局』に手を上げてみるのもいいかも -その2-

6 【設備の点検】
 私のシャックは、裏山の標高100メートルのところにある古い小屋です。セカンドシャックと言えばかっこいいですが、使わなくなったみかん貯蔵庫を少しずつ修理して、農機具置き場、野菜貯蔵庫にし、その一角を板張りの床にし、シャックにしたものです。電気は、夜作業をするので中古の550W定格の発電機があります。パソコンと照明、扇風機を使うと、無線機の出力は50wがやっとです。前日までに発電機の調整、アンテナなどの点検をしました。雨がひどいと狭い農道は軽トラを4駆にしても上がりません。その時は、自宅から出ます。自宅のワイヤーアンテナの点検もしました。

7 【8月21日(土)】
 8月21日(土)午前5時過ぎ、サンドイッチで軽く朝食をとり家を出ました。天気曇り、台風を心配した前回とは違い、天気も気持ちも落ち着いていました。午前4時頃に起きて山に上がろうなんて思っていたのですが、目覚ましのセットも忘れて、前回と緊張の度合いが違います。それでも、6時前の1.9MHz帯の運用開始には間に合います。
 発電機や無線機の調子もよく、5時半1.910MHzでCQ CQ A1C OAM DE JO1DGE K、さすがにこの時間から待機している局はないようで、しばらく空振りCQが続きました。前回もそうでしたが、この空振りの時間が、いいウォーミングアップです。

8 【OAM開始】
 5時46分、はじめの局に呼ばれました。続けて順に3局。1.9MHzは、ゆとりがあります。前回もそうでしたが、初心者の私の打鍵スピードに合わせてくださるので、速すぎてとれないということはありません。A1CのOAMの参加する局は、とてもマナーがいいので、よほど私が拾い上げるのに苦労しているとき以外2度以上コールすることはありませんし、無茶なスピードで打つ局もありません。
 呼ばれなくなったところで、予定の7分前ですが、3.520MHzへQSYしました。なるべく多くの時間をとって、呼ぶ局が分散してくれたらという思いからです。

9 【ここからは運用編です】
 午前5時50分、A1C Chatに、3.5MHzにQSYすることを書き込みました。3.520MHzで、CQを出すと予定の7分前にもかかわらず、たくさんの局に一斉に呼ばれました。予想通り、緊張して手の動きが悪くなっているようにも感じましたが、まだ、疲れはありません。混ざり合う信号の中からフルコールで拾い上げることができました。始まって30分たくさんの局に一斉に呼ばれ続けますが、うまくフルコールでとれなくても、一文字でもとれれば、返すすべは何回も練習しイメージしていましたので、大きく混乱することはありませんでした。3.5Mhzは、約1時間続きました。運用開始から1時間半弱、さすがにこのまますぐに7MHzのパイルはきついと思い、少し休憩です。

10 【つまずいても 楽しむ】
 スポーツ選手がよく大切な試合を前に『楽しむ』という言葉を使います。これから真剣勝負に挑む選手が『楽しむ』というのはどんなことなのか不思議に思っていました。OAMのキー局は、そんなレベルのことではないと思いますが、緊張と失敗ばかりでは、やり終えても次につながらないと思い、OAMの例文のメモの横に、『つまずいても、楽しむ!』と書いてみました。ものは考えようで、自分の限界に近いことをしているときに、ただ緊張してコールを取り損なわないように、正確にコールバックするように、OAMのリズムを崩さないように、・・・ばかりを考えていると、疲れも大きくなり逆効果のようです。せっかくいただいた機会・体験をつまずきも合わせて楽しいと思ったとき、ふぅーっと力も抜けて、脳のオーディオフィルターの幅が広がり、いろいろなトーンのコールが聞こえてくる気がしました。

11 【やっぱり手が震えた】
 3.5MHz帯でCQ出し終えたとき、たくさんの局に呼ばれました、幸いフルコールで1局目はとれましたし、続く局もなんとかとれました。でも、この状態がしばらく続くと思うと、手が震えているように思いました。30分ほどして、重なって呼んでくる局が減り始めたと感じたとき、パドルを打つ右手が自分の意思とリズムで動かせるように感じました。こんな体験ができているのも、お試しキー局に手を上げたからと、思い直しました。

12 【DE ・・・・Kは、まぎらわしい】
 CQに対する応答は、case-by-case なんだと思います。普段のCQでは、
DE JO1DGE K でも、いいと思いますが、キー局をやってみると、これは、まぎらわしいです。ロングコールになりますから、たくさんの局に呼ばれる中では最後のKが目立ち、他の局のラストレターがとりづらくなります。こういう打ち方をする局は比較的スピードも遅いので、それが強調されてしまいます。

13 【Jの短点が聞こえない】
 私の無線機の受信の立ち上がりが遅いのかもしれません。コールサインのはじめのJの短点が取れないことがあります。もしかしたら、私が打つ CQ DE JO1DGE A1C OAM K のOAMが終わったときに、コールしてくださっているのかもしれません。
 昔、DX局を追うのに、CQのあと間髪入れずにコールすると教わったようなこともあります。しかし普段の交信の様子を聞いていると、あまりの早いコールで、CQを出している局のメッセージにダブらせているのをよく聞きます。少なくてもスマートな交信とはいえないです。キー局としては、特別に強く目立つ局ならともかく、たくさんの局に呼ばれても、わずかな呼吸をおいてからコールを聞くので(私だけかも)、まぎらわしいコールになってしまいます。

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